システムエンジニア
Y. T
入社6年目 R&D系システム分野
大学の研究室で細胞学を学んでいましたが、「アカデミックな分野を仕事としていくのは厳しいかもしれない」という思いもあり、就職活動では化粧品やCRO(医薬品開発業務受託機関)など、幅広く企業研究を行っていました。一方で、社会人としてのキャリア構築のためにも専門性を身につけたいと考えていた時、以前から興味を持っていたITと、大学で学んできた生物系の知識の両方が活かせる日立医薬情報ソリューションズに出会い、大きな魅力を感じて就職を決めました。日立医薬情報ソリューションズにはジョブローテーションがあると聞き、様々な角度から自分のスペシャリティを磨いていけるのではと考えたことも決め手の一つになりました。入社して1~2年目は大手製薬企業の研究開発領域システムに関わる保守運用に従事。3年目からは、保守運用業務と並行して、大手製薬企業が新規に導入するシステム化案件のメンバーとして構築フェーズから1年ほど携わりました。
当時私が担当したのは、研究開発領域のシステム開発。薬の元となる化合物を評価(Assay)した時の評価結果を表示する仕組みをもつソフトウェアの導入案件や、研究者の実験記録を紙媒体(ノート)ではなく、電子データ化する案件でした。お客様の事業の要となる研究をより効率的に行うための仕組み作りですから、常に緊張感と不安がありました。しかし、3年目で構築案件に携われたことは、自分のSEとしての土台に繋がったと思っています。
現在取り組んでいるのは、大手製薬企業の安全性領域に関わるシステムの案件。法律に沿って、各国当局に報告義務がある薬の有害事象や副作用などの症例を蓄積/分析するためのシステムの保守運用に従事し、クライアント先に常駐して業務を行っています。企業コンプライアンスに関わるこの業務を経験することで、システムバリデーションの基礎を身につけ、SEとしてよりステップアップしていきたいと考えています。
とはいえ、プロジェクトを進める中では様々な戸惑いや失敗もありました。3年目に参加した研究開発領域システムの開発では、初めての経験ばかりで、開発ベンダーとの調整やクライアント交渉が上手くできずに悩んだ時期もあります。そんな時に声をかけてくださったのが、プロジェクトメンバーだったパートナー社員。「ここはプロパー社員のTさんがやるべきことだよ」と指摘してくれただけでなく、技術的な指導も含めて、新人だった私の背中を押し、面倒をみてくれました。
今振り返ると、これまでの失敗や成功を含めた経験の全てが、現在の業務に活かされていると感じます。現在取り組んでいる安全性領域システムも、症例報告(E2B)ガイドラインの改定により、製薬業界で再バリデーション対応が必要であったり、種々のシステム改修が求められている分野で、日々勉強が必要です。ここで経験したことは、今後、お客様はもちろん、自社にも貢献できるのではと考えています。「仕事で専門性を身につけたい」という入社時の目標に向けて、日々研鑚していける環境はとても恵まれていると感じています。
日立医薬情報ソリューションズの仕事の中で大切なことは、お客様から相談された時、一歩先を読んで解決策を一緒に考えていくことではないかと思っています。どんな業務においても、ユーザ要望に可能な限り応えていきたいと思っています。
例えば、前述した症例報告書の件で、お客様から「ある数値がおかしいので調査したい」と相談された際、システム画面からは確認できなかったので、データベース構造を有識者に確認し、過去数年分の症例情報を一覧化し、値別に集計した結果を資料として提出したところ、喜んでいただきました。必要な情報や分析結果をお伝えすることで、お客様は最善の判断ができるのではないかと思います。ビジネスパートナーとして信頼を得るためにも、「依頼者・相談者の求める内容に+αで応える」というスタンスを、これからも私は大切にしていきたいです。
コーヒーが好きで、専門店に出向いては美味しそうなコーヒー豆を購入して、楽しんでいます。特に中煎りが好きです。話題の『ゲイシャ(Geisha)』は試してみましたが、本当にいい香りで美味しかったです。休日はのんびり過ごしながら、気づくと何杯もコーヒーを飲んでいます!