日立医薬情報ソリューションズは、高度なICT の技術力、
そして医薬品産業の現場で培った業界知識や実践的なノウハウをもとに、
システムの構想からシステム開発、運用・保守までトータルソリューションを提供します。
さらに、日立グループの豊富なナレッジ、技術と柔軟な提案力を活かし、
ヘルスケア業界全体へと価値創出の幅を広げ、人々の健康を支えていきます。
はたらく脳を視る話
脳は身体にとって重要な機能を担い、働き続けています。ではこの活動はどのようにして視ることができるでしょうか。 今回は、このはたらく「脳」を視るためのいろいろな検査についてみてみましょう。 画像検査 <脳CT検査(Computed Tomography)> X線CTは、被写体の周囲からX線照射を行い、被写体を透過したX線量を検出・処理することで断層画像を撮る検査です。 骨や血液の描出に優れた検査で、脳内出血やくも膜下出血、脳梗塞、骨折・出血といった頭部外傷、脳浮腫(脳の腫れ)など、急性の異常が検出でき、放射線被曝はあるものの、検査が迅速なため緊急時・救急において最優先で利用されます。 <脳MR...
不思議な脳の話 その3
身体の種々の機能は脳によって制御されていますが、その仕組みは複雑で、脳の各部に固有の機能が局在しつつ連携しています。 今回はこの「脳」におけるいろいろな機能のメカニズムについてみてみましょう。 感覚 外界からの刺激を受け取った感覚器の情報は、視覚・聴覚・体性感覚(触覚・温痛覚など)では物理的変化を、味覚・嗅覚では化学的変化を、電気信号に変換して神経を伝わります。感覚の情報は大脳皮質の一次感覚野に送られて処理され、更に高次感覚野でより複雑な特徴を認識します。 視覚:後頭葉の一次視覚野 ⇨ 後頭葉から側頭葉・頭頂葉にかけて広がる高次視覚野 聴覚:側頭葉の一次聴覚野 ...
不思議な脳の話 その2
身体のいろいろな機能の中心にあるともいえる「脳」。脳にはおよそ1000億のニューロンがあり、相互にネットワークを形成して司令塔の役割を担っていて、脊髄とともに中枢神経系を構成しています。そして脳の活動を支える栄養等を供給するために大量の血液が必要となります。 今回はこの「脳」の神経系と循環系についてみてみましょう。 脳内の中枢神経系 神経系は、神経細胞(ニューロン)とグリア細胞(神経膠細胞)から構成されます。ニューロンは神経伝達を担い、グリア細胞はニューロンの支持・保護や栄養調節、免疫など、神経系の機能維持に寄与しています。 中枢神経系におけるグリア細胞としては、アストロサイト、オリゴデンド...
不思議な脳の話 その1
身体の全てをコントロールしているといっても過言でもない「脳」。ヒトの脳は、基本構成は他の哺乳類と共通するものの、特に大脳が発達し、複雑な機能を持つに至っています。言語を操り、抽象的思考や高度な社会的認知が可能になっています。 今回はこの「脳」について、まずはその構造と機能の概観についてみてみましょう。 脳の構造 ヒトの成人の脳はおよそ1200~1500グラム。出生時は400グラム程度ですが、4-5才で成人の80%程度になります。 脳は、全循環血液量の約15%(約750mL/分)の血液を必要とし、全身で消費されるエネルギーの約20%を消費しています。 脳は頭蓋を構成する骨、所謂頭蓋骨で保護され...