Case
次期エンドユーザ販売データ管理システム構築プロジェクトにおいて、製薬業界向け実消化パッケージ「REGASAS」の導入により、短期間での構築、及び、業務の可視化・標準化の推進による運用負荷低減、データ分析等による営業支援機能強化を実現。
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社様は、臨床検査試薬・機器及び環境検査製品など多彩な検査製品の総合メーカーとして、特約店卸/共販メーカーの中通網を通して病院・診療所をはじめ、医療関連施設以外にもセメント会社・農薬関連など幅広い顧客へ製品を供給されている会社です。
エンドユーザ販売データ管理システムは、基幹システムや100社以上の医薬/臨床検査薬/医療機器特約店卸・共販メーカーから入手した販売データを取り込み/クレンジング/コード変換などを実行・蓄積し、営業実績集計のみならずマーケティングなど社内で幅広く利用されている重要なシステムです。
一方、ビジネスニーズに柔軟に対応するため開発されてきた多くのAccessが存在し、運用負荷が高まっていただけでなく、業務の継承に関する問題に直面されていました。
そこで、サーバーOSやOracleのサポート期間終了を機に、パッケージ化された新システムへのアップグレードと業務の標準化、営業部門へのタイムリーなデータ提供や分析業務へのリソースシフトなどもあわせて検討されることになりました。
選定までの経緯
ビジネスの変化にタイムリーに対応するため、システムの柔軟性が高く運用負荷低減も期待できるパッケージ製品を導入し、併せて稼働後のクレンジング処理などの業務運用(BPO)サービスも視野に、複数のベンダーに提案を依頼。
ベンダー選定で特に重視されたのが導入実績でした。各種月次処理などで特有の複雑な処理もあり、診断薬業界での業務的知見や、将来的な拡張等も考慮されました。
日立医薬情報ソリューションズの提案は、多数のシステム構築経験に加え、BPOの実績も多く、開発からシステム運用、BPOまでワンストップで対応可能なものでした。また、業界特有の業務イベントを理解したメンバーの参画により、自社の負担低減も実現可能と判断されました。
導入時の取り組み
2020年1月にキックオフし、要件定義はFace to Faceで実施出来ましたが、2020年3月には日本でもCovid-19が拡大し、開発フェーズ以降はリモート中心でのプロジェクト推進となりました。
最初に取り組んだ要件定義では、パッケージのテンプレートをもとに業務要件を確定していきました。1回2時間を基本に週1~2日の打合せを実施し、Fit&Gapと業務フロー反映を繰り返しました。機能追加・変更については、必要性や実施可否を協議していきました。結果として、業務の標準化やBIなど営業活動に貢献できる機能の整理ができました。
開発フェーズはリモート中心での作業でしたが、セキュリティが確保された環境での作業をベースに、多くの関係者と円滑なコミュニケーションを取って頂き、計画通りプロジェクトを完遂することができました。
導入後の効果
実消化パッケージ機能の活用により、目的としていた販売実績管理業務の標準化や運用負荷低減が実現できました。人員減を余儀なくされた状況の中、高品質なBPOサービスにより、医薬業界に特有のクレンジング処理等の業務量を柔軟に調整できたことに加え、社内リソースをより高度な分析業務にシフトすることも可能になりました。
また、併せて導入した価格申請/承認ワークフロー機能による管理部門及び営業部門業務の効率化、BIツールによるタイムリーな実績管理や多面的な分析などを実現できました。
設立 | 2008年10月1日 |
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所在地 | 東京都品川区大崎1丁目11番1号 |
代表者 | 代表取締役社長 森 秀顕 |
資本金 | 100百万円 |
事業概要 | 診断または測定用品、医療用具、医薬品及び工業薬品並びにその関連製品の開発、 製造、輸入販売及び輸出並びに医療機器の修理 |
ホームページ | https://www.siemens-healthineers.com/jp |
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