

これからの
戦略・ビジョン
代表取締役 取締役社長福島 宗親
日立PIは、これまでの歩みを踏まえて、いま、どのような戦略・ビジョンを描き、どのような会社のあり方をめざしているのか。創業以来、当社の成長を見つめ続けてきた福島社長に語ってもらいました。
日立PIが創業以来20年間にわたり向き合ってきた医薬品業界は、これまで幾度も大きな変化を乗り越えてきました。たとえば、主力大型医薬品の特許切れにより各社が厳しい経営状況に直面した2010年問題はその一つ。その際、当社は各社が抱えるさまざまな課題に真摯に向き合い、どのように状況を克服していくかをともに考え、「がん領域にフォーカスし、これまでにない抗がん剤を開発する」「感染症に対する治療薬の開発に特化していく」など、それぞれのビジョンに合わせた最適なITソリューションを提供してきました。そして、特定領域にとどまらず、研究開発から製造・品質管理、販売・マーケティング、卸売に至るまで、バリューチェーン全体を支援できる強みを発揮しました。
私たちの優位性は、お客さまのIT部門の代替としての役割を担っていること。そうした立場でバリューチェーン全体を俯瞰し、IT投資のタイミングを見極めつつ、最適な提案を行うことで、お客さまからの信頼を獲得しています。 また、そこで培った他社には得難いドメインナレッジ(※1)が競争力となり、その結果、医薬品業界に広く貢献できたのだと考えています。
※1 ドメインナレッジ:特定の専門分野についての知識・知見のこと。

医薬品業界はいま、創薬モダリティ(※2)の多様化やグローバル競争の激化といった課題に直面し、大きな転換期を迎えています。たとえば、これまでにない新しい治療アプローチとなる創薬モダリティに関しては、新薬のプロモーション方法やお客さまの協業範囲が変化するため、それに応じたデータの有効活用を支えるITソリューションが求められています。
こうしたなかで当社は、 部分的な対応にとどまらず全体を俯瞰した取り組みを推進するとともに、これまで蓄積してきた経験と専門知識を整理・標準化することで、業務の流れをよりシンプルにし、お客さまの変化に柔軟に対応できるようにしています。 また技術面では、生成AIを活用した社内の業務効率化も推進。さらに、国内だけでなく、グローバル対応力の強化にも注力しています。お客さまのグローバル化をITでサポートし、世界中の患者さんにより良い医薬品を届ける。難題ではありますが、挑みがいのある取り組みです。
※2 創薬モダリティ:医薬品を開発するための基盤技術の方法や手段、もしくはそれに基づく医薬品の分類のこと。


お客さまが直面する課題はますます高度化・複雑化しています。そのため、日立PIだけでは解決できないテーマも少なくありません。そこで当社の強みとなるのは、多数のビジネスパートナーと協働しながら、お客さまの目標達成に向けて取り組む力です。お客さまのフロントで「最適なITソリューションとは何か」を理解する当社だからこそ、プロジェクトをリードし、さまざまなビジネスパートナーの力を適切に組み合わせて難題を解決することができます。また、重要なテーマであるグローバル対応力の強化については、日立グループの海外グループ会社とともに「One Hitachi」としての取り組みを進めていきます。
今後も「日立PIと仕事をすると価値ある取り組みができる」と、日立グループ内外のあらゆるビジネスパートナーに感じてもらえるような会社であり続けたい。 それこそが、お客さまの課題を解決する日立PIの力を無限に広げる原動力になると確信しています。

お客さまに最も近い立場にいることを大切にし、お客さまだけでは解決できない、さまざまな課題をITで解決する――。それは、変わることのない当社のビジョンです。そして、 そのビジョンを実現する原動力は、「誠実で温かい社員たち」であり、社員一人ひとりの「お客さまに貢献したいという気持ち・行動・責任感」「仲間を思い助け合い、支え合う利他の心」です。
日立PIが多くのお客さまと深い信頼関係を築くことができているのは、こうした「日立PIらしさ」が会社全体に根づいているからだと思っています。また、私自身、創業以来、日立PIの社員たちとともに働いてきて実感しているのは、「今日があるのはこの仲間たちがいるから」ということ。そんな私が実現したいのは、「笑顔があふれる会社」です。「ここで働き続けたい」「ここに居場所がある」と社員全員が感じられるような会社にしていきたいと考えています。

日立PIには、若手社員たちにとって挑戦できるチャンスが数多くあります。そして若手社員が新しいことに挑む時、それを後押しする風土があり、必要な技術やスキルを身につけるための教育や研修の機会も豊富に整えています。
だからこそ、若手社員の皆さんには「自分で会社や事業の未来をつくっていく」という気持ちで仕事に取り組んでほしいと思います。もちろん、成功に至るまでには地道な努力の積み重ねが欠かせません。しかし、 当社が蓄積してきた経験やノウハウのもとでお客さまのバリューチェーン全体に向き合い、部分や全体のつながりが見えてくると、新たな提案やアイデアが生まれる瞬間が訪れる――そこに当社の仕事の可能性と面白さがあります。
当社の仕事はチームで成し遂げるものです。そんななか「自分らしさ」を大切にしながら、多様な個性や強みを持つ仲間と一緒に働くことを楽しんでほしいですね。
医薬品業界のお客さまとともに成長をめざし、ITの力で社会に貢献していく。そのような誇りある仕事を通して、ともに未来をつくりたいと願う新しい仲間に出会える日を、心から楽しみにしています。

未来を切り開くのは
だからこそ、
一人ひとりの成長が
戦略の大きな鍵になる。